著者の弓家(ゆげ)キョウコさんはブロガー、イラストレーターで、育児マンガアプリ「ninaruポッケ」で人気連載の書籍化です。
我が家の旦那さんも主夫になったことで、主夫について調べていて手に取りました。
家事育児の大変さ、旦那さんの主夫になる前と後の変化など本当にリアルで、とても共感することだらけでした。
我が家とは違って『旦那さんが主夫になりたいと言ったわけではない』というところで驚きましたが、もっと世間一般も『旦那さんに主夫をお願いしてもいいんだ!』と思えるきっかけになりました。
第1章はワンオペ育児の大変さ・つらさ
ワンオペ育児の大変さ・つらさが描かれています。
1話 仕事とワンオペ育児(14P)
ただただ共感しすぎて、読んでいて、胸が痛くなります。
我が家はここまでワンオペではなかったけれど、育児が苦手な私はワンオペ育児自体が苦手で大嫌いなので大変さ・つらさが分かりすぎて苦しく感じました。
「夫さん」にイライラします(笑)でも、世の中の旦那さんの多くはまだ「夫さん」のような人なんだろうなぁと思いました。
2話 誰と比べてるの?(25P)
(夫さん)『世のお父さんたちに比べたらやってる方だと思うけど』
何?何なの?
弓家 キョウコさん の漫画『主夫をお願いしたらダメですか?』より
誰と比べて言ってるの?

わかるーーーー!!うちの旦那さんも言ってたー!



いまだに共働きでも奥さんにワンオペをさせている日本の男一般と比べんなー!
まだまだ女性が家事育児をして当たり前に感じる世の中と比べて「やってる方だからいいでしょ」という考え。我が家の旦那さんにもありました。
これは、本当に夫婦関係に温度差を作る原因だと思う。
「旦那さんが嫌いなわけじゃないから苦しい」というのも共感。
嫌いじゃないのに、分かり合えず苦しんでつらい😥
やっぱり、育児は人生の修行だと思う🤣


4話 主夫やってくれない?(47P)
旦那さんが一時休職(無職?)することになり、奥さんが旦那さんに主夫をお願いして主夫生活がはじまります。
主夫はまだまだ少なくて、そして自発的になっているか、我が家のように心の病気や身体的な原因でならざるおえなくて主夫になる場合が多いと思いますが『奥さんがお願いして主夫になる』というところに驚きました。
子供が小さくて育児をするために仕事を辞めて家庭に入るのは「奥さん」という思い込みはもう卒業して、世間一般も旦那さんに主夫をお願いしてもいいと思えました。


第2章は主夫初心者編
主夫生活も料理を作る以外は駄目な姿にイライラしつつ、2021年6月から旦那さんが主夫になった 我が家の現状そのまま(笑)共感しまくりでした。


第3章は主夫になって共感しあう編
11話 増えた笑顔(102P)
旦那さんが主夫になったことで家庭に笑顔が増えるのも我が家も実感していて共感です!
我が家は旦那さんが主夫になり、仕事ストレスから解放されたこと、私がワンオペ時間がなくなったこと、家族で過ごす時間が増えたこと、育児を全て二人でできることで笑顔が増えたと思います。
家族の時間が増え、笑顔が増えることは主夫を選択するメリットです!
(働く奥さんがワーカーホリックだとそうはいかないのかも?)
12話 夫、キレる(109P)
離乳食を食べない我が子に怒鳴る姿に対する描き方が、とてもとてもとても分かりやすくて、この部分だけでも世のパパさん達に読んでほしいです。
怒鳴りたくて怒鳴っているのではなく、女性だからヒステリックになっているのではなく、1人で育児をして追い込まれてヒステリックになってしまうということ!
そして夫婦は責め合うのではなく、寄り添うことが重要で大切だといこと!
そして夫さんが『育児は何もできないから疲れるんだ』と気づいてくれて夫婦で育児の大変さを分かり合える。
育児が大変なのは、コントロールできない怪獣(子ども)との戦いはもちろんだけど、評価も感謝もされず、夫婦すら分かり合えない孤独な戦いであるのに投げ出せないことだと思う!
主夫は育児を夫婦2人でするいい機会です👍
第4章は主夫と世間と時代編
漫画では、世間に主夫と伝えると「奥さんの稼ぎがいいの?」「(奥さんが)かわいそう」「ヒモみたい」「家事手伝い?」などなど理解されていない様子が描かれています。
『主婦』は認められているのに『主夫』は受け入れられていない現状。
我が家は世間の理解がされないだろうと想定していること、まだ退職していないこともあり周囲に伝えていません。
今の日本の現状では理解を得るのは難しそうですが、少しずつ理解される世の中になって『主夫』もよくある家庭の形になるといいなぁと思います。
最終話 あなたに感謝(193P)
幸せって形が決まってるものでも
誰かに与えられるものでもない
いい夫って何?
いい妻って何?
私たちにとっての幸せな家族はきっと
これからも形を変えていくだろう
弓家 キョウコさん の漫画『主夫をお願いしたらダメですか?』より
本当に世間のいい夫やいい妻でいることより、自分たち家族にとっての幸せな家庭の形を選ぶことが大切だなぁと感じている日々に染み渡る言葉でした。
おわりに
結婚した頃は幸せだったはずのパートナーに対して不満があるとしたら、それはニ人の間に温度差があるせいかもしれません。夫婦として成長したからこそ生まれる温度差であり、日々変化するものです。
この漫画を読んで、その温度差に感謝したり、少しでも前向きな気持ちになれたとしたら、著者としてこんなにうれしいことはありません。
弓家 キョウコさん の漫画『主夫をお願いしたらダメですか?』より
夫婦の不満は、温度差のせいで日々変化する…と。
(温度差への感謝や前向きになるのは難しい🤣)
確かに我が家も同棲でもめ、育児ではより怪獣との戦い+夫婦すら分かり合えない
(今思えば仕事と育児が両立できていなかったと思う)
こともありイライラが増して恋愛中の幸せ度?ラブ度?は下がっていく感じは感じます。
夫婦が仲良くやっていくためには、育児や家事、仕事の温度差を埋める方法を考えていく必要があると再確認しました。
『主夫をお願いしたらダメですか?』という漫画を読んだ【まとめ】
弓家 キョウコさん の『主夫をお願いしたらダメですか?』という漫画はワンオペ育児の大変さ・つらさと、それを夫婦で分かり合えない悲しさ、 自分たち家族の幸せな家庭の形を選ぶこと、夫婦の温度差をなくすことの大切さが描かれていました。
- 家庭の形は自分たちが幸せなら自由でいい
- 主夫に対しての世間の理解はまだ追い付いていないので偏見がある
- 出産後、女性はイライラしやすくなると言われているが、1人で育児家事をしていれば男性でもイライラする
- 夫婦の不満は温度差ができていること
主夫関係なく(笑)絵もかわいくて、漫画なので読みやすいのに濃い内容なので、家事育児真っ只中の夫婦に読んでほしい1冊でした。
夫婦の温度差をなくし、夫婦が仲良く過ごしていけますように。


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